2023-10-31
空き家は、放置するとすぐに傷んでしまうため、定期的な管理が大切です。
とくに、換気と通水は月に1回はおこなうのが理想です。
本記事は、空き家になっても水道契約が必要な理由や通水の必要性、通水方法について解説します。
千葉県野田市、流山市、柏市で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。
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空き家は、所有しているだけで固定資産税や都市計画税などの維持費がかかるため、節約のために水道の契約を解除したくなりますよね。
しかし、管理のために空き家を訪れたときは、水道が使えないと不便です。
水道がないと、訪問時の飲料水や食事の準備、トイレやお風呂の利用ができません。
さらに、雑巾がけなどの清掃作業も難しくなります。
また、水道管に水を通す「通水」は、水道管のメンテナンスのためにも重要です。
長年通水がおこなわれないと、水道管が渇き、錆びて破損の原因になってしまうからです。
水道料金は、水道の管の太さ(口径)ごとに定められた基本料金と使用量に応じた従量料金、そして下水道料金の3つの合計で設定されます。
同じ国内でも水道料金は地域ごとに異なります。
自治体によって、水道の運営コストに差があるからです。
たとえば、水源までの距離や水質、人口など、さまざまな要因によって変わります。
千葉県野田市、流山市、柏市の2か月当たりの水道料金例は、以下のとおりです。
野田市は、使用水量20㎥までは、基本料金と下水道料金のみです。
流山市は、使用水量11㎥から従量料金がかかります。
柏市は、基本料金は安いですが、従量料金が野田市や流山市よりも高く、下水道料金も使用水量が1㎥ごとに上がっていきます。
なお、野田市と流山市の料金は10%の税込み価格です。
柏市の基本料金と従量料金は税抜き価格、下水道料金は税込み価格です。
柏市では、基本料金と従量料金を合計した金額に10%の消費税相当額が加算されます。
水道料金の情報は、各市の公式サイトからの情報を基にしています。
具体的な料金や詳細については、各市の公式サイトや関連部署にお問い合わせください。
空き家を解体予定で、これから水道を使うことがない場合は、水道契約を停止しても問題ありません。
契約を止めて水道を閉じれば、漏水や凍結のリスクを減らせます。
もし解体時に解体業者が水道を使う必要があれば、解体業者のほうで新たに水道契約を結びます。
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では、空き家管理の際に通水をしないとどうなるのでしょうか。
定期的に通水をおこなわないと、以下のような事態を招くおそれがあります。
水道管には「封水トラップ」が存在します。
封水トラップとは、通水時に水を溜めて、下水道から上がってくる悪臭を防ぐ蓋のような役割を持つ部分のことです。
そのため、通水を怠ると封水トラップに溜まった水が蒸発し、下水管からの悪臭が室内にまで流れ込む可能性が高まります。
悪臭を長期間放置すると、壁や家具などに染み付いてしまい、換気だけでは取り除くことが難しくなるため注意が必要です。
封水トラップのもう1つの役割は、害虫の侵入を防ぐことです。
水が封水トラップに溜まっていると、ゴキブリやねずみなどの害虫が下水から上がってくるのを防げます。
そのため、通水を怠ると、悪臭だけでなく、害虫も室内に侵入しやすくなるのです。
害虫が繁殖してしまうと、病原菌をまき散らしたり、木材をかじったりなど、さらに被害が拡大する恐れがあります。
長期間水を使用しないと、水道管内の水が滞留し、酸化して錆びる可能性が高まります。
とくに、鉄製の古い水道管は錆びやすいです。
錆びた部分がはがれると、水道管に穴が開き、漏水の原因となる可能性があります。
さらに、排水管も同様に影響を受けて漏水が生じると、周りの土にまで影響をおよぼし、排水の勾配を崩す恐れがあります。
これにより、排水が逆流するリスクが生じ、修理や交換が必要になるケースもあるため、気を付けましょう。
通水をおこなわなかった結果、悪臭や害虫が蔓延し、自治体に空き家の管理が不十分とみなされると、「空家対策特別措置法」に基づいて罰則を受ける可能性があります。
たとえば、周辺環境に悪影響を与える恐れがあるとみなされた場合は「特定空家」に指定され、市町村から改善を求められます。
行政からの助言や指導、勧告などに従わなかった場合、固定資産税の住宅用地の特例の対象外となり、固定資産税の減税が受けられなくなってしまうのです。
さらに、命令に従わなければ50万円以下の過料を科せられることもあります。
最悪の場合、空き家が強制的に解体され、その費用を請求されることも考えられます。
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空き家の通水方法と通水時のポイントは、以下のとおりです。
通水頻度は、1か月に1回が目安です。
通水時は、キッチンや洗面所などの各蛇口を開けて1分以上水を流しましょう。
空き家の通水は、よく使用する箇所だけでなく、普段使わない箇所でもおこないます。
たとえば、庭にある蛇口や洗濯機の蛇口など、空き家になると使う機会がない場所も通水を忘れないようにしましょう。
1分以上通水すると、水道管にたまったゴミや汚れを排出することができます。
また、通水するときは、流れる水の色も確認しましょう。
赤っぽい水が流れた場合、水道管が錆びている可能性が高いからです。
錆は水と反応して赤くなるため、この現象が起きると、水道管の劣化や漏水のリスクが考えられます。
なお、通水は一気にすべての蛇口を開けるのではなく、1つ1つ順番におこないましょう。
1つ1つおこなうと、各蛇口からの水の色や異変を察知することができます。
通水の際は、水量の変化もチェックするのがポイントです。
前回の通水時と比べて、水が出てくる勢いがなくなり、水量が減少していると感じる場合、水道管や配水管に何らかの問題が生じている可能性があります。
また、水漏れがおこっていないか蛇口周りのゴムパッキンや接続部分もチェックしましょう。
ゴムパッキンが劣化していると、水漏れの原因となります。
とくに冬は、凍結により水道管が破損するリスクが高まるため、注意が必要です。
給湯機のフィルターの確認も大切です。
フィルターが汚れると、お湯の供給が不安定になることがあります。
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空き家でも管理や将来の利用を考えると、水道の契約を継続する必要があります。
通水をしないと、室内に悪臭が漂ったり、水道管から害虫が侵入してきたり、水道管が錆びて破裂するリスクなどが考えられます。
通水方法は、月に1回の頻度で各蛇口から1分以上水を流すことです。
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